先週、秋田に大きなニュースが飛び込みました。

 


秋田に国内最大級のAI向けデータセンターができるかも!

という話です。


工場誘致とデータセンター誘致の違い


秋田県は国内最大級の工場とかの誘致はなかなか難しいです。


自虐的な言い方をすると

  • まず、労働者がいない。
  • モノづくりをしても、首都圏など市場までの距離が遠い。
  • 冬が長くて光熱費や雪対策の費用がかかる。

などがあり、候補地から外れてしまいます。


でも、データセンターなら

  • 労働する人を多く必要としないので、人口不足でも大丈夫。
  • モノではなく、データを運べばいいので物流網は気にしなくても大丈夫。
  • 冷却しないといけないから、寒い方がいい。

というように、工場誘致のデメリットが、データセンターだと解消されます。


特に秋田は風力発電などの再生エネルギーがあるので、さらに強みがあります。


データセンター候補地としては、秋田はむしろ選ばれる土地なんですねー。


秋田のメリットは?


秋田市にデータセンターが建設される

ということは、

「秋田市に自動で動くでかい計算機が置かれる」

ということに他なりません。



ものすごい電気と水を必要とするでかい計算機。


この計算機を建設する時は、建設業者が来たりして、人が集まってお金が落ちます。


でもできてしまえば自動で動く。


大きな建物ができたからと言っても、工場のように大きな雇用が生まれるわけではありません。


税収は大きいと思うので、このデータセンターには、絶対に税金は優遇して欲しくないですね。


つまり、

モノづくりの工場の誘致なら、

工場を作っただけで雇用が生まれ、人が秋田県にお金を落とすしくみが生まれます。



でも、データセンターはそうじゃない。


データセンターが建つことで、

自動的にAI産業が集まったり若者が増えたり地域が豊かになったりするわけではないのです。


そうなるためには、またひとつ、別の頑張りが必要です。


秋田に価値を残すために


考えてみると、洋上風力もちょっとデータセンターと似ています。


洋上風力自体は、風があれば動くので大きな雇用はいらない。


でも、洋上風力の建設、メンテナンスや作業員を運ぶ船の運航などで、関連産業が育っています。


昔の政策では、

「秋田の不利を補助金などで埋めて、工場に来てもらう」

という発想になりがちだった。


今は、そっちは置いておいて、秋田に有利な産業を誘致する。


その産業は、工場のように直接大きな雇用は産まないけれど、関連産業が育つ機会にはなる。


それを育てるのが、秋田の産業活性化のスタイル。

ということのようです。


データセンターをチャンスにできるかどうかは、秋田の政策次第です。

  • データセンターと 地元企業との取引関係の構築
  • AI人材育成
  • 大学との共同研究
  • スタートアップの促進
  • 県内企業のAI活用

などちゃんとやれば、秋田の産業になります。


秋田が単なるAIの電力供給地だけで終わって欲しくないですね。