会社の平均寿命とは ~会社の寿命で世の中が変わる?~
会社の寿命が縮んでいるらしいです。
昨年は23.1年。
会社の寿命
企業はゴーイングコンサーン
(将来にわたって継続していくとみなされるもの)
なんて言われながら、
会社の寿命は人間よりもはるかに短いんですね。
トラの寿命が15~25歳と言われているので、会社の寿命はトラと同じぐらいと言えます。
会社の寿命が身近くなったのはいつから
会社の寿命はいつから短くなっていったのでしょう?
思い出すのはバブル崩壊の時の「山一証券」の倒産。
「こんな大きな会社が倒産するの?」と思ったものです。
このあたり、会社の平均寿命はなんと18.4才。
実は今より短かったのです。
多分、
- バブル景気で沢山の会社が生まれた。
- でもバブル崩壊とともに倒産してしまった。
それが、平均寿命を押し下げたのでしょう。
今の寿命の変化も、コロナによるものと言えます。
コロナでは、誰もが知る老舗のお店が倒産に追い込まれました。
政府の手厚い支援策があり、コロナ禍中の倒産件数は歴史的にも低いものに収まりました。
でも政府の支援策でかろうじて支えられていた会社が、今終わりを迎えた。
それで平均寿命が年々縮んでいるのです。
ということは、
企業が倒産する大きな原因は「変化」
ということになります。
変化の波を乗り越えることが、会社を長生きさせること、
なんですね。
会社の寿命で世の中が変わる?
寿命が23年の会社で働くとすると
会社ができたと同時に22歳で働き始めたとしても45才で会社が無くなります。
生涯働くなんて、できません。
転職が当たり前になります。
雇用が不安定になると、フリーランスや契約社員が増えます。
会社をあてにした生活はできず、常に自分のスキルアップを考えないといけません。
会社の寿命が人の暮らしも変えてきたんですね。
でも、安定がもたらすものが一番いいとも言えません。
変化することで新たなビジネスが創出されて、ビジネスが活性化してきました。
柔軟で新しい働き方や経営の仕組みを導入することで、働きやすく、変化に強い会社になります。
変化は、不安定な世の中を作り出そうとします。
でも会社が変わることで、会社も世の中も、良くなることが沢山あるのです。
会社の寿命を延ばすには
確実に言えるのは
今存在しているすべての会社は、変化を乗り切っている会社だということ。
企業が長く存続するためには、
外部の環境変化に対応するだけでなく、
内部の体制や人材育成も欠かせません。
人を受け入れ、彼らのスキルや経験を活かしながら、組織全体として成長していくことが、会社を長生きさせる鍵。
人事こそ経営戦略なんですね。