会社の寿命が縮んでいるらしいです。


昨年は23.1年。


*東京商工リサーチ調べ(https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198412_1527.html


会社の寿命


企業はゴーイングコンサーン

(将来にわたって継続していくとみなされるもの)

なんて言われながら、

会社の寿命は人間よりもはるかに短いんですね。


トラの寿命が15~25歳と言われているので、会社の寿命はトラと同じぐらいと言えます。



会社の寿命が身近くなったのはいつから


会社の寿命はいつから短くなっていったのでしょう?


思い出すのはバブル崩壊の時の「山一証券」の倒産。


「こんな大きな会社が倒産するの?」と思ったものです。


このあたり、会社の平均寿命はなんと18.4才。


実は今より短かったのです。


多分、

  • バブル景気で沢山の会社が生まれた。
  • でもバブル崩壊とともに倒産してしまった。



それが、平均寿命を押し下げたのでしょう。


今の寿命の変化も、コロナによるものと言えます。


コロナでは、誰もが知る老舗のお店が倒産に追い込まれました。


政府の手厚い支援策があり、コロナ禍中の倒産件数は歴史的にも低いものに収まりました。


でも政府の支援策でかろうじて支えられていた会社が、今終わりを迎えた。


それで平均寿命が年々縮んでいるのです。


ということは、

企業が倒産する大きな原因は「変化」

ということになります。


変化の波を乗り越えることが、会社を長生きさせること、

なんですね。



会社の寿命で世の中が変わる?


寿命が23年の会社で働くとすると


会社ができたと同時に22歳で働き始めたとしても45才で会社が無くなります。


生涯働くなんて、できません。


転職が当たり前になります。


雇用が不安定になると、フリーランスや契約社員が増えます。



会社をあてにした生活はできず、常に自分のスキルアップを考えないといけません。


会社の寿命が人の暮らしも変えてきたんですね。


でも、安定がもたらすものが一番いいとも言えません。


変化することで新たなビジネスが創出されて、ビジネスが活性化してきました。


柔軟で新しい働き方や経営の仕組みを導入することで、働きやすく、変化に強い会社になります。


変化は、不安定な世の中を作り出そうとします。


でも会社が変わることで、会社も世の中も、良くなることが沢山あるのです。


会社の寿命を延ばすには


確実に言えるのは

今存在しているすべての会社は、変化を乗り切っている会社だということ。



企業が長く存続するためには、

外部の環境変化に対応するだけでなく、

内部の体制や人材育成も欠かせません。


人を受け入れ、彼らのスキルや経験を活かしながら、組織全体として成長していくことが、会社を長生きさせる鍵。


人事こそ経営戦略なんですね。