土曜日の楽しみは、朝5時10分からNHKで放映している1979年のアニメ「マルコ・ポーロの冒険」


と言ってもそんなに早く起きれないので録画してゆっくり観てるんですけど😅。


マルコ・ポーロとは


マルコ・ポーロと言えば、「東方見聞録」。


日本のことを「黄金の国ジバング」と記録した人です。


私はこのアニメを観るまで、マルコ・ポーロもコロンブスもバスコ・ダ・ガマもいっしょくた。


「世界中を冒険した歴史上の人物」

ぐらいのイメージしかありませんでした。


でも実際は全然違いました!


コロンブスやバスコ・ダ・ガマは、15世紀の人たち。


マルコ・ポーロはそれよりも100年以上前の13世紀の人でした!


13世紀と言えば日本だと鎌倉時代。


世界ではモンゴル帝国がユーラシア大陸の大半を支配して、盛んな交易がおこなわれていた時代です。


マルコ・ポーロの家族もこの交易を行う商人でした。


17歳のマルコは、父親たちと一緒に旅をする、小さな商社マンだったんですねー!


マルコのミッションとエピソード


この時のマルコ達のミッションは、ローマ教皇になりたてのグレゴリオ2世の書簡を、モンゴル帝国の皇帝、フビライハーンに渡すというもの。



彼らの命がけの旅は、印象深いエピソードに溢れています。


今回はその中から2つを紹介します。


①悪魔の火


ペルシャに入ったマルコたちは、地面から湧き出す黒い液体を武器にしている盗賊に襲われます。


なかなか消えない「悪魔の火」が次々に飛んできます。



つまりこの武器は石油。


貴重なエネルギーを、この時は単なる武器としてしか活用していなかったのか。


それにしても石油は、時代を超えて私たちを翻弄し続けていますね。


生まれて初めて石油を見たら、どう思っただろう?


想像力が掻き立てられます。


②黄金のパイザ


パイザは、今でいうパスポートやビザみたいなもの。


日本のパスポートは、3種類あります。

  • 一般用の赤と青
  • 公用の緑
  • 外交官が持つ茶色。


パイザも、「金」、「銀」、「鉄」の3種類があったようです。


マルコ達が持っていたのは、金のパイザ。



さしずめ、外交官の茶色のパスポートぐらいの権威があるやつです。


イラクのハトラというオアシスの町に到着したマルコ達は、よそ者として怪しまれ、父親たちが捕らえられてしまいます。


逃げのびたマルコがこのパイザを上官に見せることで、処刑寸前の父親たちの命が救われます。


私も、前職では「パスポートは命の次に大切」と散々教わっていましたが、あまりピンと来ていませんでした。


でも、この回の話を観て、大切さが身に沁みました。


海外に行ったら、自分はどこの馬の骨かわからないやつ。


自分の立場を証明してくれるのは、パスポートだけ。


パスポートは本当に命の次に大切。


国際ビジネスに大切なもの


未知の世界に飛び込んで、自然、文化、盗賊、偏見などと戦いながら、旅をするマルコ達。


命を守り、旅を進めるのに大切なものは、

  • 使命感
  • 仲間
  • 知恵
  • 情報
  • 交渉力
  • 勇気
  • パイザ
このどれが欠けても旅を続けることはできないでしょう。


これは、今の国際ビジネスマンにとっても変わらないですね。


来週、マルコ達はバグダットに到着するらしいです。


番組では、番組制作が行われた1970年代当時の実写映像も豊富に流れ、紀行番組の要素も盛り込まれています。


来週はどんな旅が待っているか、楽しみです。