VUCA時代とは ~今こそ人間力!~
経営コンサルタント会社の倒産・廃業が史上最高になったそうです。記事はこちら
「自称『経営のプロ』が経営に失敗」って、目も当てられませんね。
経営コンサルだけでなく、
- まさか、あの老舗が!
- あんなに大きな企業が!
今の世の中、わからないことだらけ。
こんな世の中は、予測困難な「VUCAの時代」だと言われます。
VUCA(ブーカ)とは
VUCAは、4つの単語の頭文字を合わせた言葉で、もともとは軍事用語。
V⇒変動性(Volatility)
VUCAのVは、ボラティリティの「V」
「ボラティリティ」というのは、「変動性」です。
世の中が変動しているというのです。
昔だって世の中は変動してたわけですが、その変動が昔より大きくて速いというのです。
それって、肌で感じますよね。
自分が若い時の世の中のルールが、今や全く通用しないですもん。
U⇒不確実性(Uncertainty)
VUCAのUは、「アンサートゥンリー」の「U」。
「アンサートゥンリー」は、「不確実性」のことです。
将来何が起こるかわからない。
地球温暖化はどこまで行くんだろう?
コロナウィルスのような新しい感染症がまた出てくるのか?
この会社は大丈夫なのか?
など、先行き不透明な世の中になってきています。
C⇒複雑性(Complexity)
VUCAの「C」は、コンプレキシティの「C」
コンプレキシティとは、「複雑性」のことです。
今の世の中、「こうすれば解決する」というような答えがすぐには見つかりません。
それは、複雑にいろいろなことが絡み合っていて、それぞれが影響し合っているから。
海の向こうの遠い世界の出来事が、私たちの生活に直接影響したりします。
A⇒曖昧性(Ambiguity)
VUCAの「A」は、アンビギュイティの「A」
アンビギュイティとは、「曖昧性」のことです。
VUCAの「V」と「U」と「C」が重なると、何もかもが予測不可能で「A」の曖昧性が生まれます。
- 物事が大きく速く変化して、それがどう進んでいくのかもわからない。
- そんな物事が、複雑に絡み合っている。
- そうなると、何が正解かもわからない。
というわけです。
最初にコロナが発生した時、世の中がこんなにも変わると誰が予測したでしょうか?
あの時の対応や政策が、正しかったのかどうかも、未だに判断できないですよね。
予想もしない出来事が、私たちの社会を大きく一気に変えていきます。
VUCA時代を生きる
「記録的な○○」が、日常的に起こります。
ということは、歴史上の記録が、今まさに次々に塗り替えられているということ。
となると、過去のデータや教科書に書いてあることだけでは、役に立たないということです。
こんな時代を生きるために必要なのは、「知識」ではなく「知恵」ですよね。
知恵は、今まで得てきた経験や知識、自分の感覚、周りの人から得られた情報など、いろいろなものを組み合わせて実際に使う力。
コンピュータやAIは、情報を集めて提供してくれます。
でも過去の情報を処理してくれるだけです。
人間は、一見関係なさそうなことからもヒントを得て、仮説を立ててやってみます。
失敗しても、立ち上がり、考え、力をつけてまたやってみます。
すごいです。
何が起こるか、何が正解かわからないVUCAの時代。
そこを生きていくためには、机の上の勉強だけではなく、人と話したり、実際の現場を見たりして五感で事実をとらえていくことが大事だなと思います。