先日、ある企業の社長から会社についてのお話を聴いた時、

「昔は独裁的にやってたけど、それではだめだと思って、自主性に任せるようにしたんだ」
と言われました。

でもそれがうまくいかない。


そんなとき、「やっぱり自分が何でも決めたほうがいいのかな?」

と思ってしまうようですが、

リーダーは、
「独裁」と「放任」の二択?
ではありません。

リーダーシップの種類


リーダーシップの種類としては
  • 独裁型リーダーシップ
  • 放任型リーダーシップ
  • 民主型リーダーシップ
の3つがあります。

独裁型リーダーシップ


独裁型リーダーシップは、リーダーがすべて独裁的に決定します。

一人で決めるので、迅速な意思決定ができます。

この時重要なのは、リーダーが信念を曲げないこと。

信念を曲げないリーダーのもとでそれに従う人材がいる状況のときには、この形がうまくいきます。


放任型リーダーシップ


放任型リーダーシップは、全ての個々人で自由決定します。

従業員の自立心や発想力が高く、主体性に優れた従業員がいなければうまくいきません。

そしてみんなが信頼し合っているのが大前提です。

民主型リーダーシップ


民主型リーダーシップは、リーダーは援助役に回り、従業員が集団で話し合って決定します。

従業員の意欲が高く、発言力が高い状況に適しています。


この3つのリーダーシップ、どれが一番いいの?

というと、民主型リーダーシップが一番うまくいくと言われています。

連結ピンとは


近頃は、民主型のようなフラットな組織に移行する会社が増えています。

誰もが責任をもって行動し、決定権をもって活躍できる場

なんかよさそうな響き。

でも、誰でも自由に発言できるとなると、好き勝手な動きをする人も出てきます。

発言力の強い人の意見が通り、おとなしい人が我慢しなければならないケースも。

そして同じ問題でもAさんとBさんで対応が違う!
なんてことがでてきます。

統制が取れず、組織がバラバラ。

そんな時に大事なのが、「連結ピン」の役割を担う人材の存在です。



「パイプ役」と違うの?


よく中間管理職を「パイプ役」と言ったりします。

パイプ役は、下の意見を上に伝え、上の意見を下に伝える役。

まさにパイプ。

でも連結ピンは違います。

会社の方針をしっかりと理解し、かみ砕いて従業員に伝えます。

従業員から上がってくる要望は、会社の方針に沿ったものかを吟味して、提案の形にしてトップに伝えます。


フラットな会社に必要なのは、経営方針


そして、これを可能にするために大事なのは、会社の方針。

会社の方針がはっきりしていてそれが従業員に浸透していることが大前提。

経営の方針や理念は従業員の道しるべ。


この道しるべがあるからこそ、従業員は考え、決めることができます。

そして、連結ピンとなる人材も、判断をすることができます。

まとめ


独裁的なリーダーシップから、民主的、放任的リーダーシップに移行すると、現場の意見が取り入れられるようになり、組織が活性化します。

そして、一人一人の個人も責任を持たされて成長します。

でも、発言力のある人だけの意見が取り入れられたり、責任の所在がはっきりしなくなったりして、従業員に不満が生まれます。

好き勝手なことをいう人が増え、組織がバラバラになることも。

そんな時に重要なのが、軌道修正してくれる「連結ピン」の存在です。


その連結ピンの存在がうまく機能するためには、会社の方針を明確にする必要があります。

会社の方針を明確に決めて、社内に浸透させることで、従業員に道しるべができ、連結ピンもうまく作用します。

あなたの会社に、連結ピンはいますか?