Maasとは ~社会課題を「移動」で解決!~
土曜日は、男鹿に行ってました~。
例えば、私が、男鹿半島のなまはげ館に行きたいなあと思ったとします。
グーグルマップなどの地図アプリで、「なまはげ館」と入れると複数の移動手段が表示されますよね。
- 検索した時に、公共交通機関だけではなく、カーシェア、レンタサイクル、タクシーなどなど、いろいろなサービスの組み合わせが出てくる。
- 交通手段や「なまはげ館」の入場料まですべて、予約と決済ができてしまう。
- なんなら近くのレストランだって予約と決済ができる。
というように、「乗り物単位」ではなく、「行先単位」、「目的単位」で、情報やサービスが提供されるのが、Maasです。
Maasのレベル
昔よりはだいぶ便利になったけど、じゃあ、世界的に見て日本のMaasのレベルってどうなの?
と思いますよね。
Maasのレベルは、次のように決められているようです。
レベル0
新幹線、バス、タクシーなど、乗り物がそれぞれ縦割りで存在し、何の連携もない状態。
スマホがない時代、こうでしたよね?
自分で旅行の雑誌を買ったり、タクシー会社に電話して調べないといけませんでした。
今考えると、よくこういう時代を生き抜いてきたもんだと思います。
レベル1
検索すると複数の乗り物のサービスが一度に確認出来て料金などもわかる状態。
日本は、今これですね。
つまり、レベル1💦
レベル2
レベル1のサービスが、予約や決済まで一度にできる状態。
今は、一つ一つのサービスをそれぞれ予約したり決済したりしています。
ホテルと交通機関をセットで予約できるサービスもあるので、あと一歩!
レベル3
レベル1のサービスが、パッケージになって定額で提供されている状態
フィンランドの首都、ヘルシンキではこれができているらしいです。
一枚の定期券で、電車やバス、地下鉄はもちろん、タクシーやシェアサイクル、レンタカーまで使える!
レベル4
まちづくりとの連携、交通制御等による人・モノのコントロールできる状態
例えば、コロナの時、「三密」という言葉が生まれましたよね。
「三密」を防ぐために電車の一つの車両に乗れる人数が制限されました。
そういった状態をAIが判断するには、いつ、どの電車が混んでいるのか、どの車両が混んでいるのか、乗り継ぎのバスや道路の混雑情報などのデータが必要です。
交通機関を運営するそれぞれの会社や、道路を管理する行政などが立場を超えて情報提供できる法整備、連携体制などが必要です。
それができて初めて、レベル4が実現されます。
スマートモビリティチャレンジ
日本でも、このMaasで地域を元気に、移動の課題を解決しようという取り組みが始まっています。
それぞれの地域のニーズに合わせた、移動サービスの実施ができると、様々な課題が解決します。
仙北市の医療Maas
例えば私が住んでいる仙北市では、訪問医療のMaasを実施しています。
利用者不足で、公共の乗り物が激減している仙北市。
お年寄りが、病院に行くのが難しくなっています。
病院でも、お医者さんが足りません。
そこで!
診療所自体が移動するサービスを行っているです。
その名も「せんぼく医信電診丸」
車の中には看護婦さんが乗っていて、
- 超音波画像診断装置
- 電子聴診器
- 心電計・AED・血圧計・体温計
- 血糖値測定器
- 肺の機能を測定するパルスオキシメータ
- 体重体組成計
などが搭載されています。
お医者さんは病院にいながら、遠くの患者さんを診察することができます。
お年寄りが病院に行く足がないことと、お医者さんが不足していることをMaasで解決できるわけです。
これからも、Maasに注目ですね!