サードパーティクッキーとは ~「Cookieに同意しますか?」ってどういうこと?~
初めて開くホームページなどには、必ずと言っていいほど
というのが出てきます。
同意するのも怖いし、同意しないと先に進まなかったりします。
そもそもこれって何でしょう?
Cookieとは
私たちが、スマホやパソコンでWebサイトを利用する時
- そのサイトに入るためのID、パスワードを入力
- 検索したいキーワードを入力
と言うような行動をとります。
ネットで買い物をするときには
- 品物を買い物かごに入れる
というような行動をとります。
この時、私たちが開いているサイトでは、パソコンやスマホで入力した文字を入れたクッキーを作ります。
フォーチュンクッキーを思い浮かべるといいかもしれません。
私たちが、そのサイト内でとった行動が、クッキーの中に入っています。
私たちはそのクッキーをサイトから受け取り、またそのサイトに入るときにお渡しします。
まるでそのサイトに入る時の入場券ですね。
名前や住所などの情報は含まれておらず、そこのサイトに入った時の行動だけが記録されています。
だから、一旦そこを離れて別のことをしても、また次にそのサイトを開いた時にはもうIDやパスワードを打ち込む必要がないし、買い物かごにも買おうと思っていた品物が残っています。
便利ですね。
Webサイトでは、受け取ったクッキーの情報を使ってマーケティング分析などに使います。
このように
- Cookieを使うと私たちの手間も減る。
- サイト側でもその情報をもとに今売れている品物が何かを知ることができる。
というわけです。
実際のお店に行ったときに、店員さんが私の名前や住所を知らなくても顔を覚えていて、「この人、前にこれ買ってくれたから今度はこっちをお勧めしよう」と考えるの同じですね。
ファースト パーティ クッキー
自分が入ったお店で、私があれこれ悩んだり試着したりしている情報を店員さん持っている。
というように、「私」と「入ったお店」との情報のやり取りは「ファーストパーティクッキー」と呼ばれます。
サード パーティ クッキー
実は、ネットの世界では、私とお店側だけじゃなく、別の人も私の情報からクッキーを作って私に渡してくるのです。
それは、そのお店に広告を出している第三者。
お店の人と関係ない第三者が、私があれこれ悩んだり、買ったりしている行動を入手しているのです。
この第三者、私がさっきのお店に入らなくても、インターネットを開いただけで私からクッキーを受け取ります。
そして、私に「あなた、あのお店でこれ買いましたよね?こっちも好きですよね?」と勧めてきます。
こんな経験はありませんか?
アマゾンで猫のえさを買ったら、ヤフーニュースを見ている時でも猫のえさや猫グッズの広告がやたら出てくる。
みたいなこと。
これはまさに、サードパーティクッキーのしわざです。
このサードパーティクッキー、広告を出す側にとっては、とてもメリットがありますよね。
本当に猫がいると思われる人だけにピンポイントで猫の商品をアピールできるのですから。
このサードパーティクッキーは、
「個人情報保護の観点から問題だ」
ということになり、
「クッキーに同意しますか?」
と聞かれるようになったわけです。
昔は「個人情報保護」とかあまり考えられてなかったので、私たちの許可なしにどんどん情報が取られていました。
2022年の「個人情報保護法」の改正で、サイト側が私たちの許可を取るようになったのです。
サードパーティクッキーを無効にする方法
グーグルでは、2024年1月から、このサードパーティクッキーを無効にするテストを行っています。
そして、自分で設定もできるようになっています。
この右上の縦に点が三つ並んだところをクリック
「設定」をクリック
左側の「プライバシーとセキュリティ」をクリック
「サードパーティCookie」をクリック
これで、お店以外の人にクッキーを作られることはありませんが、利用できないサイトも出てきますので、状況によって決めましょう。