補助金申請の時には、裏どりが大切。


「今の3倍のお客さんが来ると見込まれるので売り上げは○○百万になると思います!」


などと書いても、どうしてお客さんがそれだけ来るのか、データが無いと信頼性が低くなります。


そこで使えるのがRESAS(リーサス)です。


RESASとは



RESASは地域経済分析システム(Regional Economy Society Analyzing System)の略で「リーサス」と呼びます。


国家が集めたデータを集計して一目でわかるような地図やグラフにしてくれます。


国が地域活性の戦略を立てる人向けに提供しているシステムですが、誰でも使えます。


RESASを使ってみます。


まずは、検索窓に「RESAS」と入力してクリック。


トップ画面の右上にある「マップを選択してください」のところをクリックすると、さまざまなマップを選択できます。


  1. 人口マップ
  2. 地域経済循環マップ
  3. 産業構造マップ
  4. 企業活動マップ
  5. 消費マップ
  6. 観光マップ
  7. まちづくりマップ
  8. 医療・福祉マップ
  9. 地方財政マップ

から選ぶことができます。


どれも、面白そう!


今回は、補助金申請をしたいと思っている飲食店経営のAさんを例にしてみました。


飲食店を営んでいるAさんの場合


秋田市で飲食店を営んでいるAさんは多店舗展開を考えています。



インバウンドの観光客をターゲットにしたお店をどこに開いたらいいかを考えるためにRESASを使います。


外国人観光客はどこにいる?


まずは、外国人観光客がどこにいるか、調べます。


「観光マップ」で「外国客滞在分析」をクリックしました。



右側に地域や時期などを設定できる窓が出てきます。


今回は

  • 秋田県
  • 2023年
  • 4月
  • 平日
  • 昼間(10時-18時)

を設定しました。


2023年4月の日中に外国人観光客が訪れている場所をヒートマップで観ることができます。


地図にカーソルを合わせると人数が表示されます。



仙北市は12,199人となっています。


秋田県内のどこよりも多い人数!


Aさんは、仙北市にお店を出そうと考えます。


開店時間を検討するために、夜間の人数も調べてみます。


時間を

  • 夜間(2時‐5時)
に変えてみました。


すると!



外国人観光客は1,842人に激減しています!


秋田県のどの市にカーソルを当てても低い数字。


日中、仙北市を訪れてくれていた外国人観光客は、夜は県外に宿泊するようです。


夜の外国人観光客は期待できないようです。(がっかり)


どんな国から来ているの?


気を取り直して、どこの国からの観光客が多いのかを「外国人訪問分析」をクリックして見てみます。



すると台湾からの観光客がダントツで多いことがわかります。


こうしてAさんは、日中に仙北市を訪れる台湾人観光客をターゲットにすることに決定。


補助金申請


台湾へのアピールや、ランチメニューの開発なども視野に入れて補助金申請を行うことにしました。


申請書にはRESASのグラフを張り付けて説得力を高めます。



というように、データに裏打ちされた情報で計画を立てることができると、成功の可能性が高まります。


補助金申請だけでなく、さまざまな計画を立てる際も役に立ちます。


仙北市商工会が行う2024年1月15日の経営分析・事業計画策定セミナーでは、このRESASについても、画面を見ていただきながら解説します。



ご興味のある方はぜひご参加ください。

https://r.goope.jp/srb-05-22/info/5417673