ビジネスモデルキャンバスとは ~自分のビジネスを俯瞰する時も便利~
「SNSを使えば新規のお客さんが取り込めると聞いたけど、全然うまくいきません。」
などという時、問題は他にあるかもしれません。
そんな時はまず、自分のビジネスを俯瞰してみましょう。
ビジネスモデルキャンバスとは
ビジネスモデルキャンバスは、通常は他人に自分のビジネスを伝えたい時に便利なツールとして使われます。
でも、自分が自分のビジネスを客観視したいときにも使えます。
ビジネスモデルキャンバスでは、ビジネスの内容を9つのブロックに分けて可視化します。
このように。
① 顧客
①の「顧客」のところには、自分の商品やサービスを使ってくれるお客様は、どこに住むどんな人なのかを書きます。
例えば、
「30代~60代の健康や安全な食材にこだわりを持つ女性 仙北市在住」
などです。
② 提案
②の「提案」のところには、自分が①の人に提供する商品やサービスを書きます。
例えば
「無農薬野菜を使った化学調味料無添加のお惣菜」
などです。
③ 流通
③の「流通」には、商品を届けるための流れを書きます。
例えば
- 直売
- 地元スーパーでの委託販売
- ネット販売
などです。
④ 関係
④の「関係」には、リピート客を作るための方法を書きます。
例えば
「LINEで友達になってもらい、新商品などのお知らせをする。」
などです。
⑤ 収入と流れ
⑤の「収入と流れ」には、お客様からどのように収入を得るかを書きます。
例えば
- 直販:各種お惣菜 100g 400円(内税)
- スーパー卸: 100g 320円(内税)
などです。
⑥ リソース
⑥の「リソース」には、商品・サービスをつくる際の経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を書きます。
例えば
- ホテルでのシェフ経験がある経営者
- 接客に優れた従業員
- 地域の農家から直接仕入れる無農薬野菜
- 住宅街にある店舗(15坪)
などです。
⑦ 活動と付加価値
⑦の「活動と付加価値」には、どのような活動をして付加価値をつけるかを書きます。
例えば
「無農薬の野菜を無添加の調味料で調理し、一律の価格で量り売りする。」
などです。
⑧ パートナー
⑧の「パートナー」には、事業を行う上での協力者を書きます。
例えば
- 地元の〇〇農家
- 地元の醤油などの△△醸造店
- ●●パッケージ店
- ▽▽スーパー
などです。
⑨ コスト構造
⑨の「コスト構造」には、事業にかかるコストを書きます。
例えば
- 農家への支払い
- その他材料支払い
- 従業員への支払い
- 店舗賃料
などです。
このようになります。
俯瞰してから行動
自分のビジネスが可視化できたら、一つ一つのブロックで、今やっていることが十分なのか、他にできることがないか、考えます。
例えば、
⑧のパートナーのところで、現在は△△醸造店から調味料を仕入れているけど、もっと付加価値を上げるためには別のお店の材料も使えないか。
①のユーザーのところで、60代までの女性をターゲットにしているけど、もっと高齢者の人たちに売れないか?
そのためには、他のブロックをどう変えたらいいだろう?
など、
一つ一つのブロックが、今の状況に合っているのか、もっとできることはないかを考えます。
- もっと付加価値をつけるには?
- もっと差別化するには?
- もっと販路を拡大するには?
と悩む時に、こうした1枚の紙にしてみると考えやすくなります。