ECサイトで商品を売るとは ~海外で商品を売りたいときのAmazonの使い方~
テレビのCMを見ると、自分の会社の商品をアマゾンで海外に販売している人がいるようです。
自分が海外にお店を出店しなくても、海外の人に自分の商品を買ってもらえる通販サイト、便利そうですよね。
さて、どうやってはじめるのでしょう?
出店
日本で皆さんが見ているアマゾンは、
Amazon.co.jp
のサイトです。
ほかの国の人が、自分の国で「Amazon」と検索しても、同じサイトが出てくるわけではありません。
アメリカだったら
イギリスだったら
インドだったら
というように。
Amazon.co.jpで登録している人がそこで出品したら、Amazon.co.jpのサイトを覗いた人だけがお客様なのです。
ですから、
アメリカの人に買ってもらいたい
というのであれば、Amazon.co.comのサイトに自分の商品が登場するようにするほうが効果的ですよね。
え~、じゃあ世界中の人に見てもらいたかったら、一つ一つの国のサイトにアカウントを作って登録して出品するの?
というと、そうではありません。
Amazonでは
- アメリカ大陸統一アカウント
- ヨーロッパ統一アカウント
- アジア太平洋統一アカウント
があります。
例えばアメリカ大陸統一アカウントを作ってそこで出品すれば、
- アメリカ
- カナダ
- メキシコ
の人達が見るサイトに商品を登場させることができます。
それでも、
一つのアカウントで世界中に!
というわけではありませんので、自分の商品を売りたい国、また地域を絞ってアカウントを作成する必要があります。
販売
アカウントを作ったら、アマゾンのマーケットプレイスに出店します。
出店のやり方は2種類。
小口と大口です。
小口だと商品を出品するときはお金がかかりませんが、売れるとかかります。
国によって違いますが、アメリカだと一個0.99ドル
大口だと、いくら出品しても1か月39.99ドル
大口か小口かを決めたら、商品を一つ一つ並べて、説明を書いて価格を決めていきます。
大口でも小口でも、売れたら販売手数料が発生します。
商品によって細かく分かれていますが、平均して販売価格の15%です。
ひとつ売れるたびに、販売手数料がかかりますので、それを考慮した価格に設定する必要があります。
発送
注文が来たら、発送です。
発送には2種類あります。
- 自分の会社から品物を直接お客様に発送する方法
- 品物をあらかじめアマゾンの倉庫に送っておき、アマゾンが発送する方法
です。
発送が遅れたり、破損したり、海外発送にはいろんなリスクがあります。
海外のお客様とのそんなトラブルに自分の会社が対応するのは大変です。
アマゾンの倉庫からアマゾンが発送するFBAという方法だと、そんなトラブルにアマゾンが対応するので安心です。
FBAにも一つ発送するごとに手数料が発生します。
手数料はサイズと重さによって異なり、Tシャツ1枚ぐらいだと、3.4ドルです。
ということは、
もしTシャツ1枚10ドルで売るとすると、
販売したときにかかる0.99ドル
販売手数料15%で1.5ドル
FBAが3.4ドルで、
0.99+0.5+3.4=5.89ドル。
10ドルのTシャツを売って、利益は
10-5.89=4.11ドル。
原価割れですかねえ?
売るものと価格を考えないと、いけませんね。
詳しい手数料などはこちら→料金プラン
Japan Storeとは
アマゾンのマーケットプレイスには、沢山の出店者がいます。
同じような商品なら、すぐに価格で比較され、厳しくて激しい価格競争に巻き込まれます。
せっかく日本の素晴らしい商品を出品しているのに、だれの目にも留まらなかったら悲しいですね。
そんな時に助けになるのが、アマゾンのJapan Storeです。→こちら
アメリカとイギリスだけの限定サイトにはなりますが
日本貿易機構が、Japan Storeを開設していて、そこに皆さんの品物を出品できるシステムです。
すでにお店があるので、品物を提供するだけ。
日本の商品を買いたい
という海外のお客さまの目に留まりやすいように工夫されているので、チャンスは広がります。
助かりますね。
でも、何でもいいわけではありませんし、手数料などはもちろん自社持ちです。
ご検討ください。
アマゾンの海外販売について詳しくはこちら→グローバルセリング