コロナになったときに銀行から借りたお金。


返済する時期が来てしまいました。


「 コロナの影響はまだまだあるし、それに加えてこの物価高、そして賃金アップの要求、返済はもうちょっと待って欲しい!」

と思っている経営者に朗報です。


2023年1月10日から、民間ゼロゼロ融資等の返済負担軽減のための保証制度(コロナ借換保障)が開始されています。



詳しくはこちら


民間ゼロゼロ融資とは


「民間ゼロゼロ融資」は、民間金融機関の融資制度。


ゼロが2つ並んでいますが、何がゼロかというと?


利子がゼロ。 

利子は各都道府県が肩代わりしてくれました。


信用保証料がゼロ。 

信用保証協会から保証をしてもらってお金を借りるとき、借りるお金に対して約0.85%の信用保証料というのを支払わなければなりませんが、これがゼロ。


なので、会社は借りた元本だけを、支払えばいいということでした。



そのゼロゼロ融資を受けた企業が、今までの返済猶予期間が終わり、返済が始まる企業がピークを迎えるのが、2023年7月からということになります。


借換制度


借りたときは、

「あと3年もしたらコロナも回復して元の状況に戻るだろう」

と思っていた人が大部分だったと思います。


でも!

コロナはそんなもんじゃなかったわけです。


人の考え方も、暮らしも、変えてしまいました。


そして、物価高、それに加えて賃金アップの要求。



というわけで出てきたのが、この借換制度です。


コロナ融資借換制度とは


借換するということは、今までの条件とは違う融資に借り換えるということなので、条件が変わってきます。


借換の概要は?


保証限度額

1億円


6000万円借りている人は、あと4000万円新たに借りることができるかもしれないわけです。


保証期間 

10年


据置期間 

5年


最高であと5年、返済を待ってもらうことができるかも?


金利 

金融機関による


今までゼロだった金利ですが、これからはそうはいきません。


銀行によっていろいろですが、それに従うことになります。


保証料 

0.2%


信用保証協会に支払う保証料も、ゼロではなくなります。


とはいえ、とても安い保証料で融資してもらえるのは助かります。


要件


誰でも借換ができるのかといえば、

売上または利益率が5%以上減少している人

などに限定されます。


詳しくはこちらをご覧ください。


そして、

  • 経営行動計画書を作って提出する
  • 金融機関の継続的な伴走支援を受ける


というのも、要件になります。


経営行動計画書


コロナになって、世の中の状況が変わってしまい、もう元に戻ることはありません。


その新しい世の中に対応していく会社になって利益を生んで返済していく


その計画を書く1枚の紙が、経営行動計画書です。



なにやら、数字を書く表がついていたり、「できるかな」と不安になります。


でも大丈夫!


この表を埋めるために、「ローカルベンチマーク」というものを使うと便利です。


ローカルベンチマークシートとは


自分の会社を客観的に見つめなおし、いいところを発見して次につなげるためのシートがローカルベンチマークシート。


こちらから見ることができます。


ローカルベンチマークのシートは3枚に分かれていて、会社の外と中の状況を整理することができます。


ミラサポPlus マンガでわかる「ローカルベンチマーク」より


決算書の数字を埋めていけば、勝手に経営行動計画書に書かなければいけない「売上増加率」などのすべての項目は、勝手に計算してくれます。


銀行は4月は人事異動。


今まで頼りにしていた担当者がほかの支店に移動してしまうかもしれません。


やるなら今!


不明な点があれば、中小企業診断士にぜひご一報ください。