コミュニケーション質向上セミナー潜入調査(5/5) ~コミュニケーション質向上で、会社の質向上!~
5月から始まった株式会社フルヤモールドのコミュニケーション質向上セミナーも、11月4日にとうとう最終回を迎えました。
今回は、いよいよ発表会。
受講者には、自分自身の学びを800字のレポートにまとめる宿題が出ていました。
それをもとに3分間スピーチです。
緊張も感じられますが、皆さん自信に満ちたいい顔!
話し方講話
スピーチの前に、体感編の講師の富さんから一言。
話すことは一度きり。
声の大きさや、目の配り方などで、伝わり方は大きく変わります。
この一度きりの機会で自分の考えることを伝え切るように。
発声の練習などをしたあと、いよいよスピーチです。
コミュニケーション発表会
今までの学びを振り返り、一人一人が前に出て発表。
一人が終わるたびに富さんからは、声が小さかった、もっと全員を見渡して、など評価が言い渡されます。
結構厳しい。プロですからね。
それを踏まえて、次の人からだんだん改善されてきます。
身振り手振りもつけて、抑揚もはっきりと。
「伝えようとしている」ことが伝わってきます。
- 自分とのコミュニケーションができた。
- 地縁・血縁・社縁のバランスの大切さがわかった。
- 今まで経験したことのない体験で、コミュニケーションの大切さがわかった。
- 仲間に頼みごとをするのが苦手だったけど、これからはちゃんと伝えようと思う。
- 部下がやる気を失う言葉を使っていた。自分が間違っていたことを改善したい。
- 部下の評価に今回の学びを活用し始めている。
など、仕事の中ですでに研修の成果が出始めているようです。
第1回目の時は、「自分はコミュニケーションが得意」とか、「私はコミュニケーションが苦手」なんて言っていた人たちです。
今はすでに、コミュニケーションが生まれ持った素質ではなく技術だということを当たり前のように理解して、その技術を体得した人として目の前で話をしています。
この変化がすごい。
フルヤモールドの想い
株式会社フルヤモールドが、この研修を実施したのは今回が初めて。
研修を実施した専務は
コロナで外での研修をやる機会がなくなり、なんとなく閉塞感が漂っていた。
それを打開したい。
と思ったそうです。
だとしても!
工場の中で指導する立場の人間が、全員ごっそり半日いなくなる!
それも5日間!
「工場は大丈夫?」って思いますよね?
専務は「能力がある人たちだから、大丈夫だと思っていました。」と言います。
「そもそも、『〇〇さんがいないと、工場が回らない』という状態はダメですから」とも。
「自分がいないと工場が回らなくなる能力」
ではなく、
「自分がいなくても工場が回るように管理する能力」
フルヤモールドという組織の考え方が、そうした能力を育てているんですね。
とはいえ「工場の稼働時間内に指導者は全員研修でいなくなる」と聞いた時には、社員の方も「仕事はどうするんだ?」という空気があったようです。
でも、日程も前もって決まっているので、スケジュールのやり繰りをして、部下に引き継ぎをして、何の問題もなく研修に参加できるようになっていたそうです。
先輩がコミュニケーションの研修を受けていることで、部下の人たちにも「うちの会社はコミュニケーションを大切にしている組織なんだ」とわかってもらえます。
勤務時間内に長時間の研修をすることも、会社全体にとっていい効果があるんですね。
主宰した有限会社サイテックの齊藤伸英さんは、「学ぶ・考える・行動する」というのが大事と話します。
学んで終わりじゃない、考えることで学びを自分のものにする、そして行動しなければ意味がない。
フルヤモールドでは、今後皆さんで話し合い「コミュニケーション宣言」を打ち出すそうです。
今回研修に参加した方たちは、コミュニケーションのリーダーとしても、力を発揮しそうです。
まとめ
今回の5回の研修では
- 「コミュニケーションの大事さ」を実感しました。
- 「ストレスとの向き合い方」では「脳錯覚」の利用方法を学びました。
- 「自己理解・他者理解」では、こだわりを捨てて「理解する」技術を、
- 「感情コントロール」では、相手の気持ちを汲み取って冷静に演じる技術を学びました。
全部をお伝え出来ないのが残念ですが、様々な方向からの沢山の学びと、体感してこそわかる発見がありました。
秋田県内ではこうしたコミュニケーション研修を行う企業や組織が増えています。
なんたって、「コミュニケーションを意識する」というギアを入れることで、仕事上のトラブルが減り、家庭での笑顔が増え、地域での関係が楽になるのですから、やらない手はありません。
有限会社サイテックでは、今回のような企業のリーダー向け研修にとどまらず、様々な要望にお応えしているようです。
ホームページはこちら→https://r.goope.jp/saitech
ぜひ、チェックしてみてください。