テレビやネットを見ると、いつもCMが流れています。



でも、欲しいものがあっても、買う時と買わない時がありますよね。


なぜ?


AIDMAとは


人はモノを購入するときに、5つの段階を踏んでいるといわれます。


  1. 注目(Attention)
  2. 興味(Interest)
  3. 欲求(Desire)
  4. 記憶・動機(Memory/Motive)
  5. 行動(Action)

です。


「フライパンのCMやってるなー」(注目)


「へー、そんなに焦げ付きにくいのか!」(興味)


「おー!焦げても簡単に洗い流せてる。欲しいな。」(欲求)


「今使っているフライパンが、そろそろ限界。あのフライパン買おうかな。」(記憶・動機)


「これだな。レジに持っていこう。」(行動)


ということになります。


この消費者の行動を、頭文字をとって「AIDMA(アイドマ)」と言います。


こうした消費者行動があるなら、それに対応した売り方を考えないといけないですね。


注目(Attention)


まず、その商品の存在を知らなければ、興味は沸きません。


注目してもらうために、看板、CMやチラシなどでその存在をアピールします。


興味(Interest)


そして、フライパンを購入しそうな人が興味を持つ内容を、明確に伝えます。


欲求(Desire)


さらに、自分が手に入れた時のことが想像できるように、使った人の体験談を発信したりします。



記憶・動機(Memory/Motive)


欲しいと思ってすぐ買うには、動機が必要です。


「今なら割引があります。今しかありません。」

となると、買う気持ちは高まります。


その時に買わない場合は、またそれを思い出す機会が必要です。


繰り返しSNSで発信したり、営業なら間をおいてまた電話をするなど、記憶を呼び覚ますことが必要です。


行動(Action)


買うという行動に出るために、消費者が買いやすい場所で販売します。


例えば、ネット販売、スーパーでの販売などです。


売る側の行動


売る側は、

  • 知ってもらうためにはどうするか
  • 興味を持ってもらうにはどうするか
  • 欲しいと思ってもらうためにはどうするか
  • 欲しいと思った時に買わなかったお客さんが、思い出してくれるためにどうしたらいいのか
  • 買ってもらうためにどうしたらいいのか

という視点で、顧客が買うまでの道筋をつけていけばいいのです。


それが1つでも欠けていれば、買ってもらうのが難しいとも言えます。


アイドマを意識したチラシづくり


この消費者の心理を理解すれば、チラシ一枚にそれを盛り込むことができます。


  1. 注目されるような言葉をど~んと載せる。
  2. 「へ~、そうなんだ。」と興味を持ってもらえる事を載せる。
  3. それを手に入れた素敵な生活がイメージできるようなことを載せて欲しいと思ってもらう。
  4. 「今買ったほうがいいな」と思わせる一言を載せる。
  5. 手軽に買えることがわかるように、地図やQRコードを載せる。

というような感じです。



アイドマは、チラシだけではなく、店頭での接客、営業、いろんなものに応用できます。


AISCEASとは


そして、みんながスマホを持ち始めた今、消費者の行動は変化したといわれます。


その主なものが、AISCEAS(アイセアス)です。


AISCEASは、

  1. 注目(Attention)
  2. 興味(Interest)
  3. 検索(Search)
  4. 比較(Comparison)
  5. 検討Examination
  6. 行動(Action)
  7. 共有(Share)

の頭文字をとったものです。


「注目」して「興味」を持つところまでは同じなのですが、スマホを持った人は、興味を持ったらまず「検索」。


それがどんなものなのか、調べ始めます。




そうすると、同じような商品が出てきたり、価格が安いものが出てきたりして、「比較」が始まります。


そして、「どっちがいいかな?書いてあることは本当なのかな」と口コミを見たり、評価を見たりして「検討」します。


そしてぽちっと押して購入するという「行動」があります。


そして購入したらシェア。「共有」が始まります

写真を撮ってSNSにあげたり、使い勝手を口コミサイトにあげたりします。



商品を買ってもらうまでの道のりは、長くなっているし、買ってからもひと手間かけるのが、スマホを持った消費者の行動なんですね。


そうなると売る側も、

  • 検索したら自分の商品やお店が出てくるように
  • 比較されたときに自分の商品やお店が選ばれるように
  • 買った後に好意的なシェアをしてもらえるように

考えた販売を行う必要があります。