コミュニケーション質向上セミナー潜入調査(3/5) ~その人はあなたとは違います~
前回に続き、7月11日には 「コミュニケーション質向上セミナー」の第3回目が開催されました。
今回、株式会社フルヤモールドの管理職の方たち10名が体験するのは
「自己理解・他者理解」
です。
今回も、まずは(有)サイテックの齋藤伸英さんの理論編から。
理論編
自己理解・他者理解とは
ある程度長く生きてくると、自分の考え方が正しく、真っ当であると思えてきます。
無意識のうちに、それが世の中の常識だと信じているフシがあります。
そして、他者に対しても自分と同じように考え行動することを無意識に求めてしまうという悲劇が起こります。
相手だって、自分の考え方が正しくて真っ当だと思っているのですから、人の考え方を押し付けられるのはかなりのストレス。
他人の期待通りに動いてくれるわけはありませんから、こっちもストレス。
どちらに対しても何もいいことはありません。
ここで必要なのが、自己理解と他者理解だと伸さんは言います。
自分はどんな人間なのか、自分が一番良く知っている?
最初は欠席裁判ワークショップ
Aさんには外に出てもらい、ほかの人たちでAさんの長所と短所を話し合います。
Aさんが帰ってきたところで、その結果を発表。
結構細かいところまで見てくれている皆さん、長所も伝えることで短所も伝えやすいかも。
Aさんはまんざらでもない感じ。
他人から見た自分を認めることって大事ですね。
類人猿診断
人間は「気質」で4つの類人猿に分けられるらしいです。
勝ち負け重視の慎重派のチンバンジータイプは職人気質のオランウータンや空気が読めるボノボとの相性がいいとか、いろいろあるようです。
自分の短所も長所もひっくるめて自分だと認めることは、
相手の短所も長所もひっくるめて受け入れることができるようになる第一歩。
そして
- 他者の価値観を理解する
- 他者の状況を理解する
- 他者の立場を理解する
というのが大切だそうです。
何が大切かって、ただ「理解する」ということが大切。
いいとか悪いとかではなく、共感するかしないかではなく、ただ「理解する」
「ふーん、そうなんだ。」はいおしまい。
自分のことも、「こうしなきゃ、あーしなきゃ!」と思うと
他人のことも「こうあるべき、あーあるべき!」と思ってしまう。
そうではなく、自分も他人もありのままを理解するということですね。
コミュニケーションはそこから始まる。
できなかったら深呼吸。
あまり深呼吸ばかりしていると、相手から「私なにかイライラさせた?」と突っ込まれるので要注意だそうです(笑)。
体感編
自分と向き合ったところで、いよいよ富さんの体感編です。
感動サロン
タオルパスのあと、簡単なワークショップを行ってから、感動を伝える時間がありました。
それぞれの人が順番に、今までで自分がとても感動したことを話します。
全員が話し終えた後、ほかの人がその感動を伝えます。
「野球をやっている息子が、苦手を克服して試合で勝ったんです。」
というのを発表してくれた人の話を、別の人が「Aさんの息子さんは・・・」という具合に伝えるわけです。
「Aさん、伝わった?」
「う~ん、ちょっと違う。もう一回話します。」とAさん。
だんだんその時の情景も丁寧に話してくれて、私たちも体験しているような気持ちに。
そうなると、伝える側の人も、自分の言葉でその人の感動をうまく伝えられるようになりました。
「伝えたつもりでも伝わってない」ということが会社の中でもあります。
「なんでわかんないの?」と腹が立ちますが、自分の伝え方が悪かったのですね。
相手の気持ちになって伝えるというのが大事なんだなーと感じました。
「このワークショップやってると、人間がとても愛おしくなるの」
と、富さんはある日私に話してくれました。
コミュニケーションをとろうとする姿を見ていると「人間っていいな」と思うんだそうです。
みんな、嫌なこともあるし、自分のことで精いっぱいのはずなのに、相手と分かり合おうとする人間の姿。
そういえば、人間って「言葉」とか「笑顔」とか、コミュニケーションをするための機能がいろいろ備わってます。
しっかり活用しないと!
次回も楽しみです。