私たちをとりまく環境の変化は「ニューノーマル時代の到来」なんて言われます。

ニュー(新しい?)ノーマル(正常・標準)


新しい標準?


どういうこと??


ニューノーマルとは


明治維新の時、外国の文化がどんどん入ってきます。


日本人はなんだか「ちょんまげ」ではいられなくなりました。



恐る恐る髪を切り、洋服を着て靴を履いて歩きだします。


すぐに決断した人もいただろうし、いつまでもできなかった人もいるでしょう。


でも今や、「ちょんまげ」の人なんて誰もいません。


服装だけではありません。


国が開かれ、政治や経済の構造が変わり、人の生活も変わった。


すると、それまであたりまえだった「ちょんまげ」が、「変なの。」としか言ってもらえなくなるのです。



その明治維新と同じことが、今起こっているといっても過言ではありません。


以前、マスクをしないで議会に出席した市議がいましたが、今年の選挙で最下位で落選。


新しい時代のリーダーにはふさわしくない考え方の持ち主だと判断されたわけですね。


新しい標準とは


日本で「ニューノーマル」と言われるのは、主に新型コロナウィルスによって変化した社会のこと。


単にマスクをつけたり、手を消毒する日常だけの話ではありません。


コロナはまさに令和の黒船でした!



今まで当たり前だと思っていたことが当たり前じゃなくなった。


新しい当たり前を模索したことで、暮らしに新しい標準が定着していきます。


距離や空間の標準


まず、距離とか空間に対する考え方が、ものすごく変わりました。


インターネットの中にもう一つの世界ができたような仮想空間の発展も加速しました。


ここでの活躍も、能力として判断されています。


そして、時間や空間に縛られない暮らしができるようになりました。


出勤しなくても仕事ができたり、実家にいながら孫と話ができたりします。



実際に合わなくても用が足せるので、無駄な召集はなくなります。


実際に会うことや実際に足を運ぶことは大切に扱われ、もはや「贅沢」と言っても過言ではありません。


「良い社会」の標準


コロナは世界と自分のつながりを体感せざるを得ない出来事でした。


今までの経済活動の歩みも、見直されます。


SDGs


SDGs、あえて全部書き出しました。

  1. ■ 貧困をなくそう 
  2. ■ 飢餓をゼロに 
  3. ■ すべての人に健康と福祉を 
  4. ■ 質の高い教育をみんなに 
  5. ■ ジェンダー平等を実現しよう 
  6. ■ 安全な水とトイレを世界中に 
  7. ■ エネルギーをみんなに、そしてクリーンに 
  8. ■ 働きがいも経済成長も 
  9. ■ 産業と技術革新の基盤をつくろう 
  10. ■ 人や国の不平等をなくそう 
  11. ■ 住み続けられるまちづくりを 
  12. ■ つくる責任 つかう責任 
  13. ■ 気候変動に具体的な対策を 
  14. ■ 海の豊かさを守ろう 
  15. ■ 陸の豊かさも守ろう 
  16. ■ 平和と公正をすべての人に 
  17. ■ パートナーシップで目標を達成しよう 


見ると、「やっぱりそうだよね」ということばかり。


でも、これと逆行したことを正当化していたことも事実です。


命の危機に直面した時、経済一辺倒ではなく、社会をもっと考えようという生き方が標準となりました。


CN(カーボンニュートラル)


カーボン、炭素?

ニュートラル、中立?

どういうこと?


人間は生きていくために、二酸化炭素を出し続けてきました。


それはこれからも避けられません。


でも、二酸化炭素を吸収する技術を導入したり、削減する努力をすることはできそうです。


生み出される二酸化炭素から吸収される二酸化炭素を引いたら、差し引きゼロ。



にすることができればいいんじゃないか。

というのが

カーボンニュートラル。


木を植えたり、化石燃料を使うのを減らしたりするのが、標準だと言えます。


変化と淘汰


明治維新や文明開化も、外からの変化がありました。


外からの脅威を受けてこれからの未来を生きるために、考え方や暮らし方を変えているニューノーマルの時代。


マスクをつけない議員が淘汰されたように、新しい標準に合致しない会社も人も、誰かに選ばれることはありません。


自分の会社や自分が、マスク拒否市議みたいになってないか、点検が必要です。