「事業承継の支援します!」というと、


「それって後継ぎがいなくてマッチングして欲しい人がやるもんでしょ。」


と思っている方も多いかもしれません。


うちは息子に後を継いでもらうから、改まって「事業承継」も何も・・・

というように。



ところが、家ではいつも顔を合わせていて、一緒にご飯を食べていても、事業承継のことを家族としっかり話し合っているかというと、そうでもない場合が多いようです。


そこで、第3者である我々が、間に入るわけです。


親子だと改まって話すこともないと思われる質問をぶつけることで、社長からは創業した時の想い、成功の秘訣、大切にしていることなどが出てきます。


それこそが、今まで会社を存続させてきたエネルギー。


時代とともに形は変わっても、末永く引き継いでもらいたい魂のようなもの。


そして、息子さんからは、今後どうやって会社を盛り上げていきたいかなどの話が出てきます。



今まではお給料も出世も年功序列だったけど、私の代では成果主義を導入したい、などなど。


今までとは違う経営になるわけですから、息子さんが作りたい会社にするためには課題が生まれます。


課題を白日の下にさらし、どうやって解決していくか話し合いが始まります。


そして、いつ、何をやるのか、話し合いながら計画を立てていくわけです。


事業承継・引継ぎ支援センターとは


ふーん、なるほどね。


まあ、後で考えてみるよ。


という方、その「後」はなかなか来ません。


以前から書いているように、事業承継には10年かかりますから、ぜひ「今」軽い気持ちで相談してみましょう。


なんと、この支援、無料なんです!


無料で4回、専門家が来て話し合いながら経営のことや株の譲渡、財産分与のことも、まるっと明確になり、計画を立てることができます。


気分もすっきり、一歩先に進めます。


支援スケジュール


どんな感じで支援が進んでいくかというと、基本的にはこんな感じです。


0回目


申し込みがあるとまず支援センターの人が会社に出向き、カルテを作り、日程を決めます。


それから月1回(3時間)、全4回の話し合いが行われます。


出席者は、経営者と後継者、支援センター、そして商工会などの人と、中小企業診断士のような専門家です。


1回目


1回目の話し合いはほぼヒアリング。会社の今までのことや、これからのこと、心配なことや不安なことなど、いろいろ話してもらいます。


「へー、親父、そんな時代があったのか、そんなふうに考えてたんだ」

なんていう言葉も飛び出します。


その時に、決算書を3期分貸していただきます。


そして次回までにいろんな分析を行い、表やグラフにしたりして目で見てわかりやすい形にまとめます。


2回目


2回目は、お借りした決算書や、1回目で伺ったお話などを分析した結果を踏まえながら、今の状況や課題を共有していきます。



会社の課題、経営者の課題、後継者の課題が見えてきます。


3回目


3回目は、2回目に見えてきた課題を解決するための方針を話し合います。


事業承継を迎えるその日まで、何をどう取り組んでいくのか、優先順位を決めて計画を作ります。


株の譲渡についても、

「これぐらいずつ、5年かけて譲っていけば、税金が抑えられますよ」

というような提案をして、計画を立てていきます。


4回目(最終回)


4回目は、承継計画の最終的な確認をして計画書完成。


という流れです。


こうやってじっくり話をする時間を持つことで、後継者にも経営者になる自覚を持ってもらえるような気がします。


ぜひ、ご利用ください。


事業承継・引継ぎセンターは47都道府県に設置されています。こちら

最寄りの商工会・商工会議所でも受付をしています。