みんなが感動した佐々木朗希投手の完全試合。

このメモリアルシーンをメルカリが2022年4月25日から発売するそうです。詳細はこちら

すごい時代です!


えっ?何がすごいの?

デジタルコンテンツなんて、前から売られてたよね。

ラインのスタンプもそうだし、ネットフリックスの映像も。

ゲームの武器も買ったことあるよ、という人もいるでしょう。



でもそれは、自分が利用するだけで、買った人がそれをほかの人に譲ったりはできません。

NFTとは


今回の佐々木朗希投手の完全試合のメモリアルシーンは、1シーン20個の限定販売。

買った人はそれを所有し、誰かに売ることもできます。

「なぜ?デジタルでしょ?コピーなんていくらもできるじゃないですか??」

このセリフ、「電子帳簿保存法」のブログの時と同じですよね。

そうなんです!


佐々木朗希投手のメモリアルシーンにも、電話会社から送られてくるデータの領収書と同じように、一個一個タイムスタンプが押されるわけです。



というか、デジタルの画像の中に、タイムスタンプのような記録が内蔵されていると言ったほうが正しいかもしれません。


これがNFTと言われるものです。


NFTのしくみ


下の絵では名前、年、住所などが全く違う一人一人が、手をつないで一つの輪になっています。


NFTはこの絵のように、一つのモノの情報が、情報の種類ごとに分けられ、それが順番につながっています。


そして、それを誰でも確認できるようになっています。


これを組み換えようとすると、つないだ手をほどいて、別の人間が入ることになります。



そんなことをしたら、すぐにバレてしまいます。


この考え方と技術によって、デジタルデータが複製されることが防止され、所有することができるようになったのです。


例えば、Aさんが佐々木朗希投手の1アウト目のシーンを買ったとします。


すると、そのデータの中に内蔵されている

「メルカリで売られていた佐々木朗希の1アウト目の投球シーン」という情報はそのまま残り、そのあとに

「2022年4月25日の5時35分26秒にAさんの所有となった佐々木朗希の1アウト目の投球シーン」という情報が加わります。


その情報は、全ての人の目に触れられ、コピーしようとしてもできないし、もしできたとしても偽物だとわかります。


ある意味、「どこまでも追跡可能な、信頼できる鑑定書付きの商品」です。


このようなNFT内蔵商品を売っているお店は、インターネットの中にあり、買い物をしたければ、アカウントを取得する必要があります。


そこでは、自分が免許証を持った写真を撮って、スマホとPCを使って二段階に認証するシステムがあり、なりすましが防止されます。



つまり、しっかり本人確認をされた人が、NFTで本物と認められた商品を購入し、その履歴情報が永遠に残る

という透明性の高い取引になります。


NFTはどんな場所で使われる?


今まで、ネット上では、様々な情報があげられ、どんどん流出してしまっていました。


それを防止できることになったのです。


これは、曲を作っている人、絵を描いている人など、いろんな人がうれしくなる技術です。



このNFT、ほかにも様々な使い道がありそうです。


先日テレビを見ていたら、味をデータ化してNFTをつけて販売する会社が出ていました。

詳細はこちら


技術とアイディアの進歩


昔は消えてしまうと思っていたラジオの音やテレビの画像ですが、


昭和の時代に、それが保存される技術が出てきました。


平成の時代は、それがネットで共有される時代に。


そして令和、その音や画像が、たった一つの何にも代えがたいものだと証明できる時代に。


新しいビジネスが広がりそうです。