事業再構築補助金 第2回目の公募も締め切りを迎えました。


経産省のホームページでは、1回目の公募の採択結果が発表されています。

(事業再構築補助金事務局発表 一回目公募の概要)


第一回目 事業再構築補助金採択結果 


今回、全国からの22,231件の応募に対して、採択されたのは8,016件。


採択率は約36%。予想外に低かったです。


申請している額は、1,000万円以下も多いのですが、「通常枠」の上限いっぱいの6,000万円を申請してきた企業が2割近くあります。




政府が想定していたよりも、応募者の申請額が高かったのも、採択件数が少なかった理由の一つのようです。


秋田の採択率 No.1!


そんな中、秋田の採択率が47.6%と大健闘。



どんな案件が採択されていたのかな?

と、見てみると


  • 和菓子屋さんが和菓子の缶詰製造販売 
  • クリーニング屋さんが、オンラインのクリーニング事業進出
  • 麹菌を作っている会社が化粧品原料製造
  • 伝統ある花火製造の会社が「密集回避」会場設営事業進出

 



などなど、コロナ後の社会に打って出る覚悟が感じられる案件がたくさん。

(事業再構築補助金事務局 採択結果)


見ているだけで勉強になりますし、コロナ後の社会に希望が見えてきます。


和菓子の缶詰は、絶対に非常食に追加したいです!


ボツ案件が13%!


そんな秋田も、84件の応募の中で、書類の不備がなく審査のステージにたどり着いたのが70件。


のこりの14件は書類の不備などで、審査のステージに上がる前にボツになっているのです。


せっかくの苦労が水の泡です。



そんなボツ案件が、全国で2,992件もありました。もったいないですね。


中小企業庁による事業計画作成のアドバイス


そして、中小企業庁の人が、審査に通るための事業計画作成のアドバイスをユーチューブで流しています。

(中小企業庁 第1回公募を振り返って)


それによると、次の内容を明確に言葉で書くことが大事だということです。


  1. 今までは良かったけど、コロナ後の社会では売り上げが落ちます。
  2. コロナ後の社会でも成長していける会社にする必要があります。
  3. 今の会社には、今まで培った△△の技術(資源)があります。
  4. その技術(資源)を使って、〇〇という新たな事業を始めることで、
  5. こんなお客さんに
  6. これぐらい売り上げがあります。
  7. それによって、コロナ後の社会でも成長し続けることができます。


特に


  • 新しく始める事業の市場がどこなのか
  • どんなお客さんがターゲットなのか
  • その人たちは、どれぐらいいるのか
  • いくらぐらいの売り上げがあるのか


というのが、明確ではない案件が多数あって、採択できなかったということです。


これは、この事業再構築補助金だけではなく、どんな事業計画を作るうえでも大事なことだなーと思います。


事業再構築補助金も、今年はあと3回予定されていますので、挑戦する方は参考にしていただけると、幸いです。