ある社長からの電話


先週の金曜日、新幹線で移動中にA社長から電話がありました。



「あの件、ちゃんと伝えたから」

「社長良かったです!!お疲れさまでした!」

こんな会話で電話を切り、ほっと一息。


これまでの経緯


その会社はこれまで、事業承継をする方向で話が進んでいました。


後継者候補は従業員のBさん。


しかし、話し合っていくうちに意見の食い違いが見えてきて、社長が乗り気じゃなかった。


そして1週間前、従業員がいない席で、社長から事業承継を一旦白紙にしたいという話があったのです。


Bさんにも覚悟があり、家庭や生活もあります。

にもかかわらず、社長はこの話をうやむやにしそうな雰囲気です。


確かに彼は無口で細かい説明をするタイプではありません。


今までもこうして、従業員に伝えるべきことを伝えずに来てしまったのだと思います。


会議の場でも「そんな話は聞いていない」という言葉を耳にする会社です。


ですから今回は、絶対に社長の口からその人に話すようにお願いしました。


「社長を演じる」ということ


社長は別に性格を変える必要はありません。


俳優として、社長を演じなければならないと考えればいいのです。



舞台に立った役者が、普段の自分とは別の役を演じるように、


社長も「社長という役割」を演じればいい。


「俺は無口だから」とか、「話下手だから」では許されない。


自分の感情や、性格、苦手意識、そんなのは脇に置いておいて、社長役に徹する。


それが、経営者に求められる責任なのだと思います。


そして、社長はそれをやってくれた。


多分私が、「社長、伝えましたか?」としつこく電話してくるだろうと、思ったんだろうな(笑)


これからが大変ですが、まずは良かったです。